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『The Bill Evans Album』 Bill Evans


Bill Evans Album

1. Funkallero
2. The Two Lonely People
3. Sugar Plum
4. Waltz For Debby
5. T.T.T. (Twelve Tone Tune)
6. Re: Person I Knew
7. Comrade Conrad

Bill Evans (p)
Eddie Gomez (b)
Marty Morell (ds)

録音:1971年5月〜6月
レーベル:Columbia

メモ


約1年前の『From Left To Right』では、エレピを使うことに大きなスポットを当てていたけれど、この『The Bill Evans Album』以降は、アコースティックピアノと同じような感覚でごく自然にエレピ(フェンダー・ローズ)も併用するようになっていきます。
その音色は1曲目からいきなり飛び出してきます。しかし途中でアコースティック・ピアノにチェンジ。

同時期、エレピならではの特性を活かして、(ロック化していったバンドサウンドにも合わせて)音色を歪ませ、和音を激しく叩いた時にはクラスターに近い効果が出るような使い方をするピアニストも多かったように思います。
Bill Evansは、電気楽器である特性を活かすというよりは、単に「音色の違うピアノ」として使っていた感じがします。
だから、電気楽器を使うことによる革新性は感じられないけれど、その代わりにすごく自然ではある印象。

古くからのレパートリー、「Waltz for Debby」「Re: Person I Knew」や「Funkallero」を収録しています。
エレピも含む70年代の新Bill Evansスタイルによる旧曲の再解釈。

アルバム全体を通して高い完成度、そして静かに激しい熱量を感じます。

初心者には?


普通のJAZZを聴きたいのなら、やはり60年代のアルバムの方がオススメできます。

ただ、ファンはともかく一般の人には70年代のBill Evansがどんなものだったのかあまり知られていない感じがあります。
そういう意味では、ぜひ一度聴いてみてほしいアルバムです。

Pick up!!


1.Funkallero
Bill Evans作の名曲。シンプルだけれどちょっとひねくれているメロディラインが不協すれすれながら綺麗。
後半、生ピアノに持ち替えてからも大暴れ!

7. Comrade Conrad
とにかく綺麗なBill Evansのオリジナル曲。最後のスタジオ盤『We Will Meet Again』でも再びレコーディングしています。
ピアノイントロ→ピアノソロ→ベースソロ→エレピソロ→ピアノエンディングという流れ。
エレピを使うことで、構成にも幅が出ています。

この曲の面白いところは、一周すると完全五度上の調に転調するところ。
テーマがいろんなキーで演奏される度に印象が変わるのが楽しい。
狙ったものか分かりませんが、曲が終わる頃には調も一周しているため曲をループ再生すると綺麗につながります!
びっくり!